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子どもの言動を通した
園外保育環境の発展に関する研究

研究実施者:石田 佳織(筑波大学大学院 博士後期課程1年)
​研究責任者:藤田直子(筑波大学 芸術系 教授)

 保育所・幼稚園・認定こども園での園外保育・散歩において、地域環境に対する子どもの世界観と、子どもが興味関心を持ち探索する地域環境空間を明らかし、その発展に資する空間デザインを提案します。

【質問紙配布】研究協力施設 職員の方へ

2024年9月30日(月)まで

※ 質問紙回答への同意撤回書は、発送事情により同封しませんでした。
ご希望の場合は、メールやお電話くださいますようお願いいたします。

子どもと地域環境

 地域環境の変化や情報端末の普及等により、子どもの直接体験の減少(環境省,1996)や、子どもと地域社会との関わりの減少、それゆえの他者や地域に対する関心の低下(文部科学省,2004)が指摘されています。こうした中で、保育・幼児教育施設(保育園・幼稚園・認定こども園)では、散歩などの園外活動は日常的に実施されており、子どもと地域との関わりにおいて重要な役割を果たしています。

 

 散歩時の子どもたちの様子を見ていると、子どもたちは周りの環境に対して実に様々な興味関心を示しています。しかし、興味関心を持っても立ち止まってじっくり楽しむことが難しかったり、興味自体が持ちにくかったりする場面にも出会います。こうした子どもの体験の違いには、地域環境の状態が影響している可能性があります。
 

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研究計画と方法

01

園外保育の歴史ー保育雑誌の文献調査ー

文献調査により、園外保育の歴史から、地域環境・意義・課題を明らかにします。

【研究発表・論文】
・日本乳幼児教育学会2024年大会 口頭発表予定

02

園外保育の実態 ー保育・幼児教育施設(保育者)への質問紙調査ー

保育者への質問紙調査により、園外保育の実施状況を明らかにし、地域環境による類型化を行います。

 

※ 質問紙回答への同意撤回書は、発送事情により同封しませんでした。ご希望の場合は、メールやお電話くださいますようお願いいたします。

【研究発表・論文】

03

園外保育の促進と阻害要因の解明 

保育者へのインタビュー調査により、質問紙の回答を詳細に捉え、園外保育の促進と阻害要因を明らかにします。

① ー保育者へのインタビュー調査ー

② ー実地・地図調査ー

実地・地図調査により、質問紙やインタビュー回答の内容を実際の環境に照合し、園外保育の促進と阻害要因を明らかにする。

【研究発表・論文】

04

子どもの興味関心と対象環境・探索空間

① ―散歩時の子どもの言動観察調査―

② ―子ども・保育者へのインタビュー調査―

散歩時の観察調査、子ども・保育者へのインタビュー調査により、
ⅰ)子どもの興味関心、ⅱ)対象となる環境、ⅲ)探索行動へ進む空間 を明らかにします。

【研究発表・論文】

研究の構成_edited.jpg

関連する既往研究

1

園の市町村の人口区分によって、園外活動の活用場所や課題に違い

(石田他,2021)

2

道路環境では、滞留スペース、広い幅員、車道と明確に分かれた歩道の有無により、子どもの行為に違い(太幡他,2013、古川,2011)

3

沿道敷地の土地用途 、地域に多い環境によって、子どもの行動に違い

(中家・足立,2012、久・鳴海,1992)

4

道や沿道環境に付随する「オブジェクト」やその形態的特徴が、小学校下校時の子どもの遊びを誘発(水月・南, 2023)

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