お久しぶりです、つっちーです。
今回は、題目通り、先日研究室で熊本災害支援ボランティア及び南阿蘇の現場視察へ伺ったので、
その様子をお伝えしようと思います。
当日の早朝、益城町のボランティアセンターに現地入りし、ボランティアの心がけやマッチングを行いました。
心がけは、無理をせず自分の出来る範囲で行うこと、依頼者に寄り添って作業を行うことを大事にしてほしいと
センターの人から話がありました。
またマッチングでは、「軽トラ(特にマニュアル車)を運転できる人」「車持ちで、車の乗り合わせが可能な人」
「人数◯人ほしい」など制限があり、対応できる人は即座に「できます」を声を出していました。
この日は雨だったため、比較的ボランティア依頼件数も少なく、より専門的な作業もなかったように思えます。
たまたまその場で知り合ったベテランの方2名と協力し、今回のボランティア作業に従事することになりました。
必要な器具(長靴、軍手、土のう袋、バケツ、紐など)はある程度センター内で完備されており、
手ぶらで行っても従事可能な環境にあります。
ですが、今回は大方研究室や各自で資源を取り揃えてあったため、あまり借りずに依頼者の元へ伺いました。
向かう道中、震源に近い街中を通りました。
元の姿が分からないくらい、家屋がベシャンコになっていたり、
屋根の瓦が余震で落ちるのを防ぐために青いビニールシートを被せていたり、
地震の凄まじさが生々しくそこに現れていました。
また、家屋にはトリアージタグのような、赤・黄・緑の3色が家屋の破損状況により貼られていました。
これは専門家により家屋の被害調査に既に行い、
赤=危険・住めない、黄=要注意・損壊の可能性あり・一部補修すれば住める、緑=問題ない
の評価が下されています。
これに対して、
・専門家によって判断されていても、一概に本当に住めるかどうかは言えないので、追加調査をお願いする人がいる
・建築基準法の改正に伴って、やはり古い家屋が赤や黄が多く、改正後に建てられた家屋は問題がなかったり、
外形はきちんとしているものが多い
という見聞をベテランから伺いました。
今回は、使えなくなった畳を廃棄処理場まで運んで欲しいとの依頼でした。
雨で水気を吸ったり土に覆われたりして重くなった畳。
地震の影響で割れて使えなくなってしまったガラス戸。
依頼者はおばあちゃん・おじいちゃんだったため、これらを処分するのは心身ともに大変でしょう。
僕たち学生らが黙々と作業する中、ベテランの人たちが積極的におばあちゃんに聞きます。
「おばあちゃん、これは捨てて大丈夫?」
「おじいちゃん、休んどきよ」
それに応じて、おばあちゃん・おじいちゃんも返事をするし、何より彼らの出来る範囲で僕たちと一緒に動きます。
後で、「あのおばちゃんたち、動きますよね」ときくと、ベテランの人から、
「とりわけボランティア依頼をしている人の多くは、家屋の破壊や大事な人が亡くなったことなどの現実を受け止め、
復興に前向きになった人が多い」
と今まで依頼する人を見るとそう思う、とおっしゃっていました。
人や建物それぞれによって被害は違うし、現実の受け止め方も違うと思います。
僕たちが直接依頼されているのは、がれきの撤去や被災者たちへの支援ですが、
声をかけ、彼らに寄り添い、一緒に立ち上がっていくのも、また一つの支援の形だと認識しました。
瓦礫やガラス、畳を軽トラックに分別して詰めた後、ゴミ仮置き場へ向かいました。
仮置き場は水・土・日
基本的には、瓦礫を積んだ軽トラック(許可証が必要)しか中に入れないですが、
普通車で周りや集積場の中を外から見ることはできました。
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